ご無沙汰しております。
今回は、下北沢のおしゃれな洋服屋さん用に作った選曲リストを公開致します。普段用とクリスマス用の2種類がございます。まずは、普段用から。
曲名 / アーティスト名
1 Peaceful/Ann Sally
2 The Way You Look Tonight /TAKU & GORO
3 パタパタママ /児玉奈央と青柳拓次
4 Laughing at Life /Lew London
5 Evening At Lafitte's /Squirrel Nut Zippers
6 Another Song/ WE'LL MAKE IT RIGHT
7 Raymond Bleeps /Giorgio Tuma
8 東京の街に雪が降る日、ふたりの恋は終わった。/ 前園直樹グループ
9 Let Me In/ Benny Sings
10 Birds Of A Feather/ Mocky
11 New England Friends /Erin Bode
12 Try To Understand /Eric Lindell
13 Your Eyes Are Smiling /Stanley Smith
14 Here I'll Stay /John Miller
15 The Underwood Typewriter/ Fionn Regan
16 Change Is Hard /She & Him
17 Turn And Face Me/ Early Songs
18 Kevadaimus 1951 /Mari Kalkun
19 Ich höre Glocken /Henning Schmiedt
20 遠いあこがれ /青葉市子
携帯からだと見づらかったりするかも知れませんので、ニュースフィールドに別途写真もあげておきます。どうかそちらもご参照ください。
前回の『二葉』の最後の方で、ぼくのアタマの中でこのお店に馴染みそうな曲がすでに鳴り始めていた、というサスペンスフルなフレーズを書いておきました。どの曲が鳴り始めたのかと言うと、それは14曲目John MIllerのこの曲。
このJohn MIllerというおじさんのことをすごく簡単に説明しておくと、チャップリンやフレッド・アステアら古き良き時代の音楽を、アコースティックギター一本で弾き語る姿をご想像いただければ、何となくイメージが伝わるでしょうか。体をゆっくりと揺らしたくなるような心地よいリズムを持った音楽で、「swing」と呼ばれたりもしますね。4曲目のLew London、5曲目Squirrel Nut Zippersも同趣向の曲です。
「アコースティックだけれど、心地よいリズムのある音楽。窓の外は雪(程よい汗をかきながら)」
このお店の雰囲気には、そういった音楽が合うだろうとボンヤリ考えたものです。後にボンヤリしすぎていたことが判明するのですが、それはまた別の機会に。
とにかく、そういったイメージで選曲致しました。もちろん季節感も大切に。全曲の解説は致しませんが、ポイントとなった曲をいくつかご紹介します。
まずは、冒頭の「peaceful」。
最初に何を持ってくるかウンウンうなっていた頃、この曲を聴いて「この勝負もらった!」と東西線の南砂町あたりで、一人ごちたものです。Ann Sallyという方、才媛というのでしょうか。お医者さんでありながら、素晴らしい歌い手さんでもあります。彼女の音楽に耳を傾ける時、ぼくはいつも一枚の大きな木綿のシーツを思い浮かべます。肌触りがよく、日光をたっぷり含んだシーツ。曲のタイトルといい、お店の雰囲気にピッタリだと思いました。原曲は、アメリカのさとう宗幸ことKenny Lankin。このおじさんもいつかきっとどこかでご紹介する日が来るでしょう。さとうさんの「青葉城恋唄」も名曲ですね〜。
とんで7曲目Giorgio Tuma「Raymond Bleeps」。1分足らずのキラキラとしたインスト曲ですが、おかげでややクセのある8曲目、前園直樹グループ「東京の街に雪が降る日、ふたりの恋は終わった。」がすんなり収まりました。と、勝手に思うことにします。ピチカート・ファイブの髪真直ぐ小西さんの作詞・作曲です。ロマンチックって、こういうのを言うんじゃないでしょうか。
思い切りとんでトリの曲、青葉市子「遠いあこがれ」。70年代の曲だよ、と言われると信じてしまいそうですが、2010年の曲なんです。弱冠21歳にして、新宿ゴールデン街で20年程流しで修行したかのような世界観を確立しつつあります。それでいて可憐。末恐ろしいです。
そして、CDの演奏をループにしておけば、この曲最後のクラシックギターの響きが消えたあと、1曲目のギターのアルペジオに自然につながるようになっています。
お付き合いいただいた方、ありがとうございます。そして、快く選曲をさせてくださった洋服屋さんの方々にも深く感謝致します。よい経験をさせていただき、ありがとうございました!では、次回はクリスマス編をご紹介します。ごきげんよう。
2011年12月13日湯田記